ドクターヘリとともに命の最前線に

運行管理運航管理 山川の物語

コードブルーという言葉を知っているだろうか?数年前にこれをテーマにドラマ化されているからご存知の方もいるはずだ。
この"コードブルー"にかかわるメンバーの一人が、東邦航空のCS*である山川である。

*コミュニケーションスペシャリストの略

東邦航空はドクターヘリの導入をサポートしている。
山川は北陸のとある県を担当し、ドクターヘリの運航管理を行っている。
ドクターヘリは命をつなぐ重要な役割を担う。それゆえ、365日、1日
たりとも休む日はなく、毎日8:30から日没まで、いつでも飛べるように
待機している。
CSも同様に、休む暇はない。
緊急時に備え、いつでも準備していなければならない。休憩に行くときは当然、電話の子機を持ち歩く。

ドクターヘリには当然、医師、看護師などの医療スタッフも関わっている。
CSは傷病者に対して、彼らをいかに早く送り届け接触させられるかが重要である。そのために病院をはじめとする各機関に調整を行わなければならない。
傷病者は緊急性を要する場合がほとんどなため、1分1秒を争う。CSは調整すべきことを整理し、優先順位を立てて業務に対応していくかが大切になってくる。
当然CSは一人ゆえ、自分の考えを的確に他者に伝え、協力してもらう必要があるのだ。

救助の最前線にいる消防、医療の最前線にいる医師・看護師、彼らと的確な連携をとらなければ任務の成功はありえない。
また病院の院内ミーティングに週1回参加する。
そこではさらに効率よく、高品質の医療を提供するためのいわば「反省会」のようなものが行われる。CSも同様だ。自身の業務を振り返り、
ブラッシュアップできる部分があれば対応していく。
経験と反省を繰り返していくことで信頼を得、さらに成長する。
今では消防や医療チームと医療用語を使って話せるまでになった。
彼はまさにリアル"コードブルー"だ。

山川は自身の業務の中で、特に印象深い出来事として、ある事例を挙げてくれた。
それは多数の傷病者が出た事案である。
この事案においては、他県のドクターヘリを応援要請しなければならないほど、非常に混乱を極めた現場だった。
東邦航空のヘリが待機していた場所はそれほど遠くなく、飛行時間も比較的短い場所にあったが、着陸場所の変更やドクターヘリの応援要請など、業務が10~20分の間に集中したため劇的に忙しくなったのだ。
山川は言う。「物事を客観的に把握して、処理の優先順位を決めていく作業の重要性を改めて考えさせられた」と。

素直に学び吸収する。悪いところは反省し、次に生かす。
やがて信頼を得て、スペシャリストになれる。