整備という仕事だけで終わらない

整備士整備士 丹沢の物語

航空整備士も東邦航空の貴重な戦力だ。
彼らの仕事は、ヘリコプターのメンテナンスや修理をメインにフライトを支える重要な役割を担っている。クルーの一人である
以上、ヘリに乗り込み、サポートを行うこともある。機体や積んでいる機材が急なトラブルに見舞われることもある。そんな時は
持てる技術と経験で故障個所を迅速かつ的確に判断し、修理を行う。
当然ながら、整備不良は大きな事故につながりかねない。そういったリスクを確実に回避し、顧客、クルーに対する安全と安心を
提供しているのだ。
責任感がなければとても勤まる仕事ではない。

丹沢整備士も東邦航空を支える整備士の一人だ。
彼にはある特別な経験がある。それは2010年4月にさかのぼる。
当時山小屋への物資輸送作業に同行していた彼は、突然、へリの要請を聞いた。その一報とは穂高岳山頂から登山者が滑落し、山小屋に収容されているので、麓の病院へ搬送して欲しいという要請だった。
穂高岳といえば、標高3,190m、日本の山で三番目に高く、しかも急峻で岩場も多く、崩れやすいところがたくさんある。
そこへヘリの要請が届いたのだ。

本来、整備士が現場対応をすることは稀だ。ただヘリに乗り込んでいる以上、顧客の要請には出来る限りこたえなくてはならない。
彼はたまたま松本事業所で勤務していたため、その機会が回ってきたのだ。
彼自身、現場対応の経験は何度かあった。しかしこうした切羽詰まった状況で、いかに早く救助できるかという時間との戦い、
さらにはけがの具合さえも分からない情報不足、初めての体験だった。
そして彼はまず現場に急行する道を選んだ。事業所の仲間も励ましてくれた。

結果、無事に救助に成功した。その時、改めて彼は感じたという。
ヘリコプターの機動性、そして人が立ち入ることのできない場所へ行けることへの驚き。
「東邦航空さんのおかげで無事救助できて本当に有難う」といわれたときの喜びと安堵感。
整備士としてクルーとして、大切な何かをつかんだ体験になった。

安全を最優先に人の助けになるよう努力すること。
公共性と安全性を目標に社会に貢献すること。
東邦航空の整備士という仕事は、間違いなく、奥が深い。